支援室紹介
養鶏施設の紹介(フィールド科学技術支援室)
当支援室は家畜や農作物を飼育・栽培し、学生に向けて実験・実習の場を提供しています。今回は養鶏施設に関してご紹介します。
岐阜大学は、養鶏施設としては全国でも有数の規模を誇る施設を保有しています。2020年度文部科学省概算要求(施設整備)に採択され、従来の畜産施設を最新式のものに建て替え、2022年より運用を開始しています。初生雛から成鶏までの一貫飼育を行っています。成鶏の飼育では、
①日本で最も普及している「従来型ケージ」
②動物福祉に配慮した「エンリッチドケージ」
③最も鶏の自由度が高い「平飼い方式」
の3種類の飼育方法を採用しています。
採卵鶏に関して多様な飼養設備を整備し、高い教育効果と実験利用に活用されています。総飼養羽数は成鶏1200羽で、毎日生産される鶏卵は学内と近隣スーパーで販売しています。
①従来型ケージ ②エンリッチドケージ
③平飼い方式 ④育鄒ケージ
防疫対策:昨今、冬季に家禽類への鳥インフルエンザの発生が続いています。岐阜大学では、以下の対応を行っています。
①鶏舎周辺への消石灰の散布
②鶏舎専用衣服と専用靴の着用
③鶏舎入場時の手指の消毒と靴の消毒
④吸気口へのフィルターの取り付け
実習教育や見学は4月から10月までの利用とし、11月から3月の期間は防疫対策として担当職員だけの入室に制限しています。
本学の教育・実験施設で鳥インフルエンザが発生した場合、近隣の大手養鶏業者を含め関係各所に大きな影響を及ぼすため、細心の注意で発生予防に努めていきます。