支援室紹介
工学部棟における通路ミラー設置の紹介(ものづくり工学技術教育支援室)
安全衛生業務を担当するにあたって最も重要なことは、事故や災害の発生を未然に防ぐことであり、我々は日々の職場巡視や機械の点検等を通じて、学内構成員が安全で快適な環境で実験や研究、業務に取り組むことができるよう、その環境づくりの支援を行っています。今回はその一例を紹介します。
○工学部棟内における歩行者同士の衝突防止を目的とした通路ミラーの設置
工学部棟内の廊下や階段の一角には、歩行者同士が衝突する危険のある場所があります。(写真1)また、場所によっては、学生や教職員が薬品や液体窒素などの重量物を運搬していることもあり、万が一に歩行者がそれらと接触した際には怪我を負う可能性のほか、最悪の場合には、運搬していた薬品等が衝突の際に床に落下し、内容物が漏洩するなどの事故が重なって発生する可能性も考えられます。そこで本件では当該リスクの低減を行うために、衝突の危険がある場所に平面状の凸面機能ミラーを設置することで、歩行者の行く先の視界を確保する対策を計21か所に実施しました。(写真2、3)
大学では実験、研究等の諸活動における危険のほか、施設形態が原因となる危険が潜んでいることもあるため、今後もさまざまな観点から安全衛生に関する技術的な対策を着実に図っていきます。
写真1 施設形態が原因となる歩行者同士の衝突の危険(工学部棟内の廊下と階段の接続部にて)
写真2 通路ミラーの見え方(廊下と階段の接続部)
写真3 設置の様子