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支援室紹介

スマート温室の施設紹介(フィールド科学技術支援室)

「スマート農業」とは、「ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用する農業」

農業分野では、担い手の減少・高齢化の進行等により労働力不足が深刻な問題です。
農業の現場では、依然として人手に頼る作業や熟練者でなければできない作業が多く、省力化、人手の確保、負担の軽減が重要な課題となっています。これらの課題解決にスマート農業が期待されています。今回紹介するスマート温室とはスマート農業の1つです。

岐阜大学スマート温室の紹介

 

令和2年度国立大学改革強化推進補助金の交付を受け、令和3年に岐阜大学応用生物科学部附属岐阜フィールド科学教育研究センター柳戸農場に環境制御システムを備えたスマート温室が完成し運用開始しました。スマート温室では栽培面積216㎡で360本の大玉トマト『かれん』の

スマート温室トマト栽培

スマート温室のセンサー類

スマート温室には温室の外部、内部に各種センサーがあり環境モニタリングをしています。温室外部のセンサーでは風速、雨検知、気温、相対湿度、日射を、温室内部のセンサーでは気温、相対湿度、二酸化炭素濃度、気圧、溶液pH・EC、培地水分・温度・EC、照度を計測しています。これらのモニタリングデータは、環境モニタリングシステムThinkingFarm(合同会社アグロインフォ)上で確認できます。スマート温室内のコントロールパネルはインターネットに接続されており、ThinkingFarm上で各種データをリアルタイムで確認でき、過去のデータも閲覧できます。計測値の外、設定温度のデータや蒸散速度、光合成速度などの計算値も閲覧できます。

理論と制御

天窓、側窓、カーテン、CO2、ヒートポンプ(冷暖房、除湿)、ミスト、サーキュレーター、潅水、養液、LEDをプログラムで制御しています。光合成速度は温度、光、CO2濃度等と関係し、モデル式で表せます。これらを考慮した植物生育モデルを基に最適な生育環境となるように環境制御をします。

収穫物の販売

収穫したトマトは弊農場内の販売所とスーパーマーケットのカネスエ岐大前店様で販売しています。

売り場に掲示する商品POPは実習学生が作成したものです。

 

以上、フィールド科学技術支援室によるスマート温室の施設紹介でした。

国立大学法人岐阜大学

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