支援室紹介
美濃加茂農場の紹介(フィールド科学技術支援室)
美濃加茂農場の概要
美濃加茂農場は岐阜市から東へ約40 kmに位置し、肉用繁殖牛の飼育を行っています。約10haの敷地には牛舎や機械庫の他に広い牧草地や放牧地を備えております。牧草を栽培し牛に給餌し、牛の糞を堆肥化して圃場に撒くことで循環型農業を実施しています。
飛騨牛繁殖研修事業
美濃加茂農場では、大学附属農場としての実習提供等の役割の他に、岐阜県内の飛騨牛繁殖雌牛頭数,登録農家数の減少への対策として、飛騨牛繁殖研修事業に取り組んでいます。2019年4月より岐阜県、JA全農岐阜、岐阜大学の3者で飛騨牛繁殖研修事業を実施しており、研修生を募集して繁殖牛の使用管理技術を教え、岐阜県内での就農を支援しています。
施設等の紹介
管理棟
職員の事務室や控室、実験室、食堂、宿泊施設があります。美濃加茂農場は宿泊施設を有するため宿泊型の実習に活用されます。
大学牛舎
飛騨牛繁殖研修事業で建てられた飛騨牛BTセンターに対し、事業開始以前からある牛舎を大学牛舎と呼び、岐阜大学所有の繁殖牛をここで飼育しています。主に教育・研究に使用され、産まれた子牛は市場で売られます。
圃場・放牧地
美濃加茂農場の敷地の大部分は圃場及び放牧地で占められています。牧草生産のための一連の機械を有し、圃場で牧草を栽培し牛に給餌しています。放牧地では写真のように牛たちは自由に行動しております。
実習
美濃加茂農場では肉牛の一貫生産型農場として様々な実習を実施しています。
牛引き
ロープで牛を縛り、実際に牛を引いて取り扱い方を学びます。
体尺測定
牛の各部位の長さを測ります。体重計が無くても体尺測定である程度の体重が推測できます。
直腸検査
肛門から手を入れ、子宮や卵巣を腸壁越しに触ることで、発情状態や妊娠鑑定ができます。