支援室紹介
食品加工部門の紹介(フィールド科学技術支援室)
フィールド科学技術支援室には「植物生産部門」「動物生産部門」「森林部門」の3つの部門があります。今回は、その中の植物生産部門にある食品加工部門をご紹介します。
食品加工部門では、農産物や畜産物を使った加工実習を通して、食品の加工や製造、安全性について学ぶことができます。施設内にはさまざまな加工設備や機械が整っており、実際に手を動かしながら知識と技術を身につけられるのが特徴です。また、一部の加工品は一般の方に向けた販売も行っています。
さらに、食品加工部門ではHACCP方式に基づく衛生管理を取り入れています。HACCP(ハサップ)とは、原材料の入荷から製品が出荷されるまでの過程で、食中毒菌や異物混入といったリスクを防ぐための管理方法です。2021年から義務化されたこの仕組みに沿って実習を行い、食品の安全を守るだけでなく、学生への衛生教育にも活かしています。
ジャム製造実習

主に果樹園で収穫された果実をジャムに加工します。

圧搾機:プレスすることにより均一に高い圧力をかけることができる機械です。オレンジマーマレードを製造する際のオレンジ果汁、ペクチン液の搾汁に使用します。

蒸気釜:蒸気を蒸気釜の二重構造内部に送ることで、蒸気による熱交換によって釜を加熱します。消費された蒸気はドレンとなって排出します。ジャム製造の煮詰める工程等で使用します。
カップケーキ製造実習

実習で製造したオレンジマーマレードを使って、カップケーキを製造します。

スチームコンベクションオーブン:焼く、蒸す、煮るなど、多彩な調理法が可能で、パワー、時間、温度、湿度を制御することができます。主にカップケーキ製造の実習で使用しています。