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支援室紹介

放射性同位元素実験分野の紹介(科学研究基盤技術支援室)

 当施設は岐阜大学柳戸地区の南東に位置しています。昭和57年、柳戸キャンパスに352 m2の放射性同位元素研究施設(現在のRI研究棟)が新築され、その年の10月に使用を開始しました。一方、平成8年度には遺伝子実験施設(現在のゲノム研究棟)が新築され、施設内1階に99 m2のRI実験室(P2)が設置されました。放射線総合管理システムもこの時に導入し、RI研究棟とゲノム研究棟RI実験室の一括管理を行っています。

 主に、微量な生体分子の挙動を追跡するため、非密封のRI試薬を用いた実験研究を行っている施設であり、放射線取扱主任者の監督のもと、安全管理を行っています。また、平成23年福島第一原子力発電所事故以降、環境放射線計測の設備・技術にも力を入れています。主な利用対象者は、岐阜大学及び岐阜薬科大学のの教員・学生等です。加えて、令和3年度より受託試験制度も整備し、学外からの施設利用も受け入れる態勢を整えております。学外の高エネルギー加速器研究機構・SPring-8・あいちシンクロトロン光センター等の加速器施設の利用者についても、法令上、事前に放射線業務従事に関する教育訓練や健康診断が必要になるため、学外の放射線関連施設利用希望者の窓口として対応しています。

具体的利用例

当施設では様々な研究利用が行われてきましたが、2025年現在、主に次の3つの研究利用が行われています。

・先天性糖鎖異常症の診断解析

・スーパーカミオカンデ実験のバックグラウンドとなる水中ラドンの低減研究

・Ge検出器を用いた福島土壌中放射能測定

このほかにも、普段放射性物質を取り扱わない研究者から、放射能の透過力やトレーサー性質を利用した研究利用の相談対応も行っています。

ところで、「RI施設が無い」、「イメージング装置などの測定機器が無い」等、自施設で希望する実験ができない企業等研究者はどのように対応するでしょうか。

公益社団法人日本アイソトープ協会では、このような研究者とRI施設をつなげるために、全国のRI施設情報を掲載したコンテンツを作成されています。当分野情報も掲載されていますのでご紹介させて頂きます。

全国のRI施設一覧 ~実験希望者とRI施設がつながるきっかけとして~

https://www.jrias.or.jp/j-ram/ri-center/index.html

こちらから勤務地に近いRI施設や使いたい測定機器を検索されてはいかがでしょうか。本コンテンツがRI利用の活性化の一助となれば幸いです。

国立大学法人岐阜大学

国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1 
TEL (058)230-1111(代表)